白の遣い(しろのつかい)、それは奈良のシカである。
「奈良のシカ」は奈良公園やその周辺に生息する鹿で、
国の天然記念物に指定されている。
今から1300年以上も昔、春日大社創建の折、タケミカヅチ
(建御雷之男神)が白い鹿に乗ってきたことから
鹿は神使(かみつかい)とされ、以来、古くから手厚く保護されてきた。
奈良春日の神鹿、その雄鹿がもつ双角はときに勇壮で、
ときに美しく、あたたかい。八百万の神々への畏敬と感謝の念を込め、
しろのつかいの優しさとぬくもりを届ける。